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SteelSeries Arctis 7とVoiceMeeterの連携

はじめに

「ヘッドセットなんて、それなりのマイクが付いてて、相手の声が聞き取れれば十分だろう」とか思って購入したJBLのヘッドセット。使っている最中に相手から「なんか自分の声が返ってくるんだけど」と言われ原因究明。結果、ヘッドセット自体の不具合と分かり、愕然とした自分。

そんな自分に、音に詳しい友人から「SteelSeriesのArctis 7が良いよ」と勧められたので散々悩んだ末に購入。届いてセットアップして使ってみると、今まで使っていたヘッドセットが霞んで見える位には最高のフィット感と音。更に、遅延がほぼ無い無線ヘッドセットなのでちょっと離れたところでも十分に使える自由度の高さ。素晴らしいの一言に尽きた。

そんなベタ褒めArctis 7なのだけれども、個人的に目玉と思った機能がコレ。

ChatMix Dial
ゲームとゲームを続行したままのオーディオチャットの完璧なバランスを、触感のあるオンヘッドセット型のChatMix Dialと組み合わせる

SteelSeries Arctis 7 製品概要ページより https://jp.steelseries.com/gaming-headsets/arctis-7

怪しい日本語訳で分かり辛いが、要するにヘッドセット本体に付いているダイアル操作で、2系統の音量をクロスフェードできる……もっと詳しく書くなら、メインはボイスチャットの音声だが、ゲームの音も聞くことが出来、かつその音量を調整できると言うこと、らしい。

と、するならば、このArctis 7は再生デバイスが2系統存在している事になるので、VoiceMeeterで管理できるのでは?と言うのが、今回のテーマ。

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clubhouseで声と音楽を一緒に流す方法の検証

はじめに

2021年2月時点で話題になっているclubhouseというものに招待して頂いた。気鋭のSNSということで各所で話題になっているけれど、音声チャットの派生版みたいな感じなので「じゃあその音声チャットの音声を拡張するのならどうすれば良いのかな?」と言う、素朴な疑問を考えて検証した記事。

条件

  • clubhouseに招待されユーザー登録が済んでいる
  • iPhone/iPadの内蔵マイクではなく、高品質なマイクを利用したい
  • 自分の声と一緒にBGMも一緒に音声チャットに流したい
  • 《重要》使う楽曲は著作上問題ない物を使うとする(自作の曲など)

要注意事項:許諾を得ていない著作音源の再生はダメ

clubhouseのコミュニティガイドライン にもしっかり明記されている

You may not engage in any conversations or upload any content that violates any intellectual property or other proprietary rights.

知的財産権またはその他の所有権を侵害する会話を行ったり、コンテンツをアップロードしたりすることはできません。

clubhouse – Community Guidelines : Rulesより引用

なので、clubhouseで他人の楽曲を使ったDJ配信をしたり、許諾を得ていない楽曲の再生等はしてはいけない。また、それらの著作物に対して「自分が作った」などの虚言も禁止事項となっている(当たり前のこと)。繰り返すが、clubhouseで利用することに許諾を得た楽曲、自分で作った楽曲などを再生し、clubhouseを楽しく利用することを前提とする。

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DiscordでDTM配信をする for Windows

はじめに

Discordのサーバーにはボイスチャンネル(=ボイスチャットを行うチャンネル)が存在し、またそこでは画面共有を使った配信が出来るとのこと。元々ゲーム配信用に設計されているのでゲームのキャプチャは楽々に出来るのだが、これをDTMのツールであるDAWを表示して作曲配信を行うのはコツがいるようで、その方法を整理してみた。

条件

  • 配信先はDiscordで行うことを目的とする
  • DAWの設定は極力変更しない
    • 配信をする度にDAW側の出力先変更するのは手間
    • 設定変えたまま作業を行い、トラブルの原因になるのを防ぐ
  • 使うオーディオデバイスは最小限しかない
    • マイクはない、勿論ヘッドセットもない
    • PC本体の内蔵オーディオデバイスは使っていない
    • DTM専用のUSBオーディオインターフェースはある
    • DTM専用のUSBオーディオインターフェースはモニタースピーカー/ヘッドホンへの出力のみに使っている
  • Loopbackが非対応のオーディオデバイスを使っている
  • LoopbackをするとASIOエラーが起きるオーディオデバイスを使っている

対象は、最低限の環境でDTMを行っているがDiscordでDTMの様子を配信したいと言う人に向けている。

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Music.appとrekordboxのデータを別マシンに同期させる

きっかけ

めんどくさい理由を箇条書きにする。

  • 基本PCDJ、ソフトはrekordboxとTraktor
    • Traktorはほぼ使っていない
    • と言うかTraktorの設定データはiCloud Driveで同期しちゃえばいいんじゃね?
  • 楽曲ライブラリはiTunes(現:Musicアプリ)で全て管理されている
  • rekordboxは内蔵ストレージ管理
    • 外部だと取り回しがめんどくさ過ぎる
    • ふとした時に外れたりしたら死ぬ、いや死にかけた
    • そんな事もあり内蔵ストレージに全面移管した
  • rekordboxのUSBメモリエクスポートは「現場緊急対応用」として準備したい
    • でも曲数が多すぎてCDJ-350で読み込まないことがしばしば。

やりたいことは別マシンとのライブラリ同期、メインマシンを持ち出してDJするのも良いのだけれども、たまにDJとVJどっちもやると言う事もあるので予備マシンがあった方が良い。
条件としては以下の通り

  1. 外部ストレージを使わない
    • 音楽だけしか同期させないので内部ストレージでも管理可能(250GB以上必須)
  2. メインマシン側とサブマシン側でrekordboxデータベースの相互運用
    • メイン側で作ってサブ側に反映
    • サブ側を持ち出して使用楽曲情報の同期
  3. 最悪ライブラリからUSBエクスポートで対応
    • ライブラリ情報の更新は出来ないがrekordbox上でデータを使うことは出来る

と言うことで、rsyncを使ったrekordboxのデータ同期を行う事にした。

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オーディオインターフェース無しでDJ配信をする for macOS

前回はWindowsでオーディオインターフェース(以下: オーディオIF)を使わず、インストールした仮想オーディオIFだけでどうにかすると言う荒技をしました。

検証にめちゃくちゃ時間掛かった。

結果的には可能だったわけですが、次の矛先はmacOSです。

macOSの場合、最近出たばかりの Blackhole を利用します。macOSではAudio MIDI設定から色々できるので若干楽ではありますが、環境に合わせてサンプルレートを変えたりと微調整が必要なので注意。

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